【5408】時給1000円のベンツ(5)

2019年10月23日(水)

ノンストップで15年目突入。

連続更新5408日目の超個人的日記です。


今日は母親の誕生日です。

先日家庭内で大きな危機があり、

心配したのですが、事なきを得ました。


近々帰省しようと思っています。



◆西麻布のお店にて


時は今から20年ちょい前、

西麻布に多くの芸能人も集う

高級焼肉屋がありました。


そこで出会った一人の

「アルバイトさん」が

ブルガリ物語の主人公です。


この高級店には

当時勤めていた会社の社長と

よくおじゃましてました。


実はその当時、

業務時間外も社長とともに

行動しなければならないことがよくあり、

大変お世話になった反面、

今でいうパワハラもたくさん受けました。


(その当時けっこう耐えましたが

今だったら「ありえない」話も多数、笑)


*しかし、その話はメインではないので

割愛して、肉屋に戻ります。



実はこの店に行くのは毎回気が重い。。。


その理由は、

私は焼肉が好きではないから。


しかも、焼肉って

滞在時間長いですからねー。


ただ、その中で、

唯一の楽しみだったのが

アルバイトの方が焼いてくださる

肉のうまさと、絶妙なトークでした。


焼肉が苦手な私でも

目の前でじゅうじゅう音を立てる肉を

サラッとひっくり返した直後、

「はい、タカシくん!今食べて!」と

言われて口に入れると

めっちゃうまいのです!


まさに網の上のショーを見ているよう。


肉の踊る大捜査線でした!


よって、食べることよりも

そのアルバイトの方の所作を見るのを

すごく楽しみにしていました。



年齢は私より一回りは上。

Tシャツを着て、汗をかきながら

肉を焼いてます。


「アルバイトでいらっしゃるんですか?」

と一緒に同席した社員が聞きました。


「はい、時給1000円で働いてます!」


「毎日ですか?」


「はい、営業のある日はほぼ毎日ですね!」


その話を受け、その同僚が

「あの方、男性で40過ぎて

時給1000円のアルバイトって

けっこう生活厳しくない?」

「ご家庭の生計、大丈夫なのかな?」と

つぶやいたのですが、

私はそうは思いませんでした。


その姿はものすごく輝いていたし、

とんでもないオーラを発していました。


「この人はタダものではない」



そう思いながら、

隣の卓の肉を焼きながら

繰り広げられるトークを

耳をダンボに聞いていたものです。



そしてある時、

場所は表参道交差点近く。


歩道を歩く私の横に

たまたまベンツが停車。


「おーーー、タカシくん!」


その車から颯爽と降りてくる

高級スーツを来た一人の男性。



「あ、、、、」


そこには店のバイトさんが。



時給1000円で汗まみれになって

肉を焼いているのは仮の姿。


実はものすごい人脈を持つ

年収5000万超の経営者だったのです。










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