【5329】第1章:小さな上り坂(6)

2019年8月5日(月)

ノンストップで15年目突入。

連続更新5329日目の超個人的日記です。


いやーー昨日の地震は大きかったですね!

備えましょう。


では、いよいよ話は佳境に入ります。


◆第6話:家はどこに?


島に突如現れた、20年ぶりの訪問者は

町の多くの方に懐かしい時代を思い出させ、

そして私は父や母が

この町の方々の心の中に未だ存在し、

多くの方に愛されていたことを知った。


そして、いよいよ島を離れる日。


あの幼き頃にタイムスリップしたような

多くの方の笑顔の見送りを受けて、

紙テープを握った。


平成の時代もこの儀式は当時のままだ。



あの日両親とともに見たであろう光景。


紙テープが切れて

海の中に消えていくまで

何度も別れの手を振った。



話を少し巻き戻そう。



ところで、


私の家はどこにあったのか?







答えは「最初に訪れた場所」だった。



20年ぶりに降り立った港から、

私は一度も間違えることなく、

最短最速の道のりで

生後間もない時に住んでいた家に

たどり着いたのだ。


(後でクミ嬢に確認し、お互い

驚きを隠せなかった)



しかし、その道のりは

「急な上り坂だったはず」。



そこで、

よーーく道を見てみると

ほんのわずか、

気づかないくらいの

緩やかな傾斜があった。




~第7話(最終話):「小さな上り坂」に続く~

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