【5327】第1章:小さな上り坂(4)
2019年8月3日(土)
ノンストップで15年目突入。
連続更新5327日目の超個人的日記です。
*大阪~名古屋から帰ってきました!
なんか「久々の東京」感です。
さて、島で出会った一人の女性とは?
◆第4話:クミ嬢。
直感が動いた。
あれ?もしかして
「クミ嬢?」
遠い記憶の中にある、
クミさんという
当時お世話になった一人の方の名前を
その姿に重ね合わせた。
しかし、いきなり
「あなたはクミ嬢ですか?」
は不審者すぎる。
そもそも「嬢」というご年齢ではない。
「嬢」の使用対象は確か未婚者。
対象範囲外で「嬢」を使用できるのは
キャバ嬢と、あき竹城くらいだ。
そんなことを思いながら
でもせっかくのビッグチャンスに
確証が得られず、悶々として
ゼミの仲間の待つ宿舎
(ホテルでは、決してない)に戻った。
ゼミミーティングを終え、
仲間と防波堤で海を眺めながら
語り合い、長旅の疲れを癒した翌日。
いよいよフィールドワークの主目的である、
島伝統のお祭りを見学。
会場である、砂浜には
続々と・・・というほどではないが
島民の方々が集まってきた。
平均年齢は60歳くらいだろうか。。
お年寄りの姿が多く、
その合間から子供達の声が聴こえる。
この島には高校がない。
よって、中学を卒業すると
大半は島を出ていくため、
自分たちと同世代は
ほとんどこの砂浜に現れなかった。
この場所は、実家のアルバムの中で見た
セピア色の写真の舞台なのか?
私が生まれて初めて入った海は
この砂浜に面した、
今私が見ている海なのか?
ノスタルジックな気持ちで
海を眺めていると、
しばらくして祭りが始まった。
開会あいさつは
村の婦人会長さんだという。
マイクを持った女性が現れると、
昨日、小道ですれ違った方が、
そこにいた。
~第5話:「止まった時が動き出した瞬間。」に続く~
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