【5246】観察力を磨く。

2019年5月14日(火)

ノンストップで15年目突入。

連続更新5246日目の超個人的日記です。


◆講師デビューの話から。


先日、とある研修会社の方から

「ついに私も講師デビューしました!」

といった嬉しい報告をいただきました。


そして「どうでした?」と伺ったところ

気になること(というか決定的に問題)が

浮上しました。


その詳細は触れませんが、登壇に限らず、

会議での発言、親子の対話でも

本質は一緒だと思ったので以下に記します。


◆「見る」と「観る」


「準備段階で話すことを書いておき、

それを見ながらしっかり伝えられました!」


話を深掘ったらそこでストップしてました。


アウトです。


なぜならば答えは現場にあり、

カンペの中にはないので。


相互コミュニケーションを取る上で

準備は必要だと思います。

しかしそれは十分条件ではありません。


*単なる会議での報告とかではなく、

周囲を感化し巻き込む必要性がある場合。



お互いの対話は言語だけでなく

非言語コミュニケーションなどを通して

総合的に関係性が紡がれていきます。


「伝えた」と「伝わった」は

全然別物だと言われますね。


これは、異次元です。


「伝えた!」という方がもし

手元の紙を「見て」読んだだけなら

おそらく伝わっていません。


伝わるためには必ず観察力が必要になります。


例えば、結婚式の乾杯や友人のスピーチで

心を動かす話をする人は

おそらくカンペを持ってない。

持っていてもそれは見てないはずです。


見ることと観察することは全く違う。


目の前の方の服装・表情・肌つや・

仕草・目線・・・・のみならず

周囲の人の状況(必ず伝播します)、

外の天気・部屋の温度・現在の時間帯など。


隣の人が発言すれば刺激を受けます。

隣の人が寝ればエネルギーが下がります。

外で雨が降りはじめたら気が散ります。

部屋が暑ければ集中度は下がります。

現在が12時ならお腹がすいてます。



全身全霊で対象者を観察し、心理を予測し、

それに合わせて言葉を発する意識を

(できなくてもいいので)

「持っているか?」という内面が

外面に徐々にリンクしていきます。


*昨日のブログでの話です。


目の前のカンペ・アジェンダ・

育児本に書いてある対話マニュアル、

面接本に書いてある模範例、

それを「見る」ことは時に必要ですが

現場を徹底的に「観ている」人には

絶対に叶いません。


大変ですが、

大変だからこそ差が出ます。


上司に対して、顧客に対して、

受講生に対して、子どもに対して

「観察して対話する」習慣を!










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