【7529】新たな美しさ。

2025年8月13日(水)

【祝・20周年】ノンストップで21年目。

連続更新7529日目の「超個人的日記」です。


◆今日も咲かず!


蔓と葉はあるんですけど

芽が見えないんですよねー。

もう咲かないのかな。



と、朝ここまで書いて

そのまま放置していたのですが

その後、示唆に富む文章が飛び込んできました。



世阿弥が記した能の理論書「風姿花伝」。

その中の「別紙口伝」という章の内容です。


「風姿花伝」という名前にもあるように、

能の感動は花を見る時と同じだと言います。

つまり、花を見るということは、

そこに面白さや珍しさを見出すということ。

だから、そういった面白さや珍しさがない能は

能でない、ということですね。


花はいずれ散るものであり、それが故に

たまたま目にしている目の前の花には

美しさや新鮮さがあるわけです。

そしてそれらには作為がなく、

まさに自然であると。


私たち人間もそのように

自然体で生きることができれば、

どれほど美しいでしょうか。


子供たちの成長を見ていても

無限の可能性を感じずにはいられませんし、

これからどんな美しい花が咲くのか

とても楽しみです。


さらにその過程においては

日々の新鮮さや面白さがあり、

人生の豊かさをたくさん運んでくれることでしょう。


ところが現代の私たちは、

外部情報に惑わされ、影響を受けすぎたり、

過去の情報やこうあるべき!論に振り回され、

いかに周囲より美しい花にするか、

それをいつまで維持するか、などを

考えることが多いです。


AIは素晴らしい技術ですが、

「過去」の情報に基づいたもの。

それらでは決して実現できない世界が

たくさんあるはず。



「あさがおが咲かない」

「花が散った」


それなら、立派な茎や葉、

そして「咲かない花」を愛でて

その美しさを味わえばいい。



美しさは「花」だけにあるのではない。

葉にも蔓にもあるし、それ以上に

美しさを感じる「自分の心」にあるのだと

気づかされました。

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