【7030】次の塁を盗る。
2024年4月1日(月)
ノンストップで20年目突入!
連続更新7030日目の「超個人的日記」です。
◆4月スタート。ひとり合宿終了。
1年の4分の1が過ぎました。
新たな気持ちで春の始まりです!
今日は夕方に家族が帰京。
数日間のひとり合宿ならびに、
無言生活も終わります。
内省・そして未来の展望を描けた
とても充実した5日間でした。
◆昨日の決勝戦。
春のセンバツ。
私の友人の息子さんが見事全国制覇。
親元を離れ、東京から群馬に野球留学。
家族にとっても
素晴らしい思い出となったことでしょう。
おめでとう!!!!
決勝戦。作業をしながら見ましたが
息詰まる熱戦とハイレベルなプレーに
たくさんの学びを得ました。
その中での1シーンに強烈に心動かされ、
私の「春のテーマ」が設定されました。
健大高崎3ー2報徳学園で迎えた
「9回(最終回)2アウトランナー1塁」
その2球目に、報徳学園の
1塁ランナーが盗塁したシーンです。
普通は絶対に走らない。
いや、走れない。
あれは100%、間違いなく、
グリーンライトだったはず。
グリーンライトとは
監督からのサインではなく、
自らの判断で盗塁を試みること。
よっぽどの自信と、
監督・コーチからの信頼がないと
認めてもらえないプレーです。
◆この状況であなたなら走ります?
決勝戦。最終回。2アウト。
1点負けている状況。
自分が2塁に走ってアウトになれば
試合が終わるだけでなく、大会が終わります。
ましてや甲子園の大観衆。
テレビを見ている人数も数百万人。
もし失敗したら、
どんな誹謗中傷を受けることか。
しかも、そのランナーは代走。
決勝戦では直前までベンチにいた選手です。
さらにはピッチャーはサウスポーで
絶対的に不利な状況でした。
右投げのピッチャーの場合、
一塁ランナーを背にして投げるので
走る動作に入る自分の姿は見えません。
でも、左のピッチャーは投げる前
自分が真正面に見えており、
ちょっとしたリードの大きさや2塁を狙う動きが
「モロバレ」します。
ましてや投げる動作に入った瞬間、
2塁に走り出すのが見えるので
当然ピッチャーはクイックで投げる。
盗塁が失敗する要素はいくつも生まれます。
自分が失敗すれば試合が終わり、
相手が優勝する。
日本中のファンが注目している決勝戦。
相手はサウスポー、しかもエース。
走りますか?
いや、
走れますか?
しかも監督のサインは出ていない。
自分の意思で走るグリーンライトです。
結果、2塁盗塁成功。
残念ながら次のバッターが倒れ
優勝は健大高崎高校に決まったものの、
一打で同点に追いつくシーンを作った盗塁が
チームに最後の勢いを与えたシーンは
私の心に大きすぎる衝撃を与えました。
失敗を恐れず、
チームが勝つための最善策として
自分の意思で走った。
その決断が高校生でできる。
相当な練習量、そして自信、
そして勝ちにこだわる執念が表れた1シーン。
何という研ぎ澄まされた戦いなのでしょう。
自信がない、
嫌われたら怖い、
うまくいかなかったらどうしよう、
失敗したくない、
自分で責任は取りたくない・・・・
といった選手がいたと仮定すれば、
見ている世界、
戦っている世界、
目指している世界、が
全く違いますよね。
土壇場、逆境での信じられない盗塁。
一歩を踏み出せ!どころか
2歩目も3歩目も4歩目も躊躇なく
勝利を信じて走ったあの姿を
テレビ越しに見た瞬間、
一気に涙が溢れました。
いいもの見せてもらった。
自分の心に火がつきました。
この春、
私も、次の塁を盗ります。
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