【6609】穏やかなる口伝。
2023年2月5日(日)
ノンストップで19年目突入!
連続更新6609日目の超個人的日記です。
◆貴重なご縁。
高僧の先生とお会いし、
お話をお伺いすることができました。
先生との出会いは
約10年前になるのですが
今回は「個別」にお会いするという
特別な機会をいただき、お話ししてきました。
アジア諸国の国王クラスとも謁見され、
相当な修行を重ねられている先生で
私にとって「師」とはこういう方なのだと
勝手に思わせていただいています。
当初の予定時間をおそらく超過し、90分間。
静かな部屋で対話してきました。
その間、
発せられる言葉・空間に、
一切の澱みなし。
*「心の澱み」の概念についても
お話がありました。
澄み切った表情から繰り出されるお話は
物事の道理や本質のど真ん中を突き、
自分の小さな世界観を
広く大きく捉え直す機会となりました。
まさに「本物」。
話を聞きながら感動しっぱなし。
何なんだ、この「空」の感覚は。
録音はもちろん、メモも取れないので
目ん玉、毛穴、全開放・全集中して
「逃すものか!」と聴いてましたが、
とにかく深すぎて抽象度も高く、
お話の3分の1も理解できていない気がします。
ましてや実践となると、
その30分の1くらいでしょうか。
「そもそも『逃すものか!』と
聴いてること自体、執着にまみれてますね」
と質問したところ、
「執着自体は悪いものではない」とのこと。
人は多かれ少なかれ執着や煩悩を持っており
それをなくそうとすること自体執着である。
では、その執着をも、楽しさや喜び、
自分を奮起させるツールとして使ってみては?
(すみません、私の拙い解釈がかなり入っています)
非論理要素を多分に含む
超抽象度の高いお話なのに、
なぜかストンストンと腹落ちし、
心が一気にクリアになった禅問答の90分。
「あれ?あの話は何の例えだったっけ?」
「そもそも何と言ってたっけ?」
「こんな貴重な話、絶対忘れちゃいかん!」
(「忘れていいよ」と言われたばかりなのに。)
執着にまみれながら
90分間の一挙手一投足を振り返る帰路でした。
<お詫び>
ブログ上では私の意訳表現にしてあります。
直接いただいた言葉は、文字ではなく
口伝されるものだと思うので
またお会いした際のお楽しみに。
ただ、人は忘れる生き物。
今回も同様に、私の力不足で、
時間経過とともに
順調に忘却曲線を描いておりますが、
大事な部分はしっかりと
心に彫刻刀で刻みつけてあります。
口伝は師匠にあり、
稽古は花鳥風月にあり。
さぁ、稽古開始です。
0コメント