【6459】たった1つの質問。

2022年9月8日(木)

ノンストップで18年目突入。

連続更新6459日目の超個人的日記です。


◆地図は現地ではない。


〜昨日の続きです〜


最近アサガオやら黄砂に吹かれた話などが続く中、

久しぶりに真面目な仕事の内容だ!という

感想をいただきました。


【主張】毎日マジメに書いてます。


研修やグループコンサルでは

一言一句の意図や背景理解に

感覚が鋭敏になりますから、そのままブログも

仕事っぽい話になったのかもしれませんね。



◆もし「他人があなたとは違う」とわかっていたら?


何かの言動に対して、

即座に怒りが表れるでしょうか?


「あの人の言動がムカつく」

「あいつの言ってることは、ようわからん」

「こっちの立場もわかってくれよ」


多分「怒る」前に

「何かがズレている」はず、と

相手の言葉の前提や背景を確認して

もっと建設的なコミュニケーションを図ると思います。


「わからない!」ではなく

「わかる方法はないか?」を考えるでしょうし、

「わかってくれよ!」ではなく

「自分がわかろうとした方が得策」と気づくはず。


でもちょっと待ってください!

でもムカつきません?

でもわかって欲しいんですよー。


そこで、

みんなで「逆パターン」を考えてみました。


◆「他人は自分と同じ(であれ!)」では?


そうなると、その人への

「怒る」「わからん!」「わかってくれよ!」

といった態度は

「自分が理解するのではなく、

あなたが私の意見を理解すべきだ」

「自分の説明不足に関係なく、

相手は私のことを理解するのが当然だ」

といった前提になる気がします。



他人と自分の折り合い。

発達心理学的には

小学校の高学年あたりで

このパターンとしっかり向き合って

解決していなければ、大人になっても

この思考パターンが続くとの説もあるようです。


話を戻します。


私が参加者の皆さんにお伝えしたのは

すごくシンプルな目的論。


「何らかのフラストレーションが起こり、

ムカついて、ようわからず、

わかって欲しい、と思っている。」


でもここでの反応の入り口が

「何言ってるかわからん!」とか

「怒り」の感情とかで

「原因は相手にある」から始まった場合、

自分のフラストレーションは

減りますっけ?

それとも

増えますっけ?


M「減らないどころかますます増えますね。」

上「組織ミッションに合致してます?」

M「いや、逆に遠ざかりますね」

上「もしよかったら変えません?」

M「そうですね!変えます!」的な話に

展開していきました。



「他人は自分とは違う」のだから

相手の意図や背景を考えつつも、

そこにあまり執着するのではなく、

あくまで目的達成に向けてパワーを注ぐ。

そのプロセスの中で相互理解を図る。



実はこれ、26歳の時

真冬の青森の体育館での

ドミノ世界記録挑戦の中で体感しました。


マイナス6℃の寒さや、

あまりにも遠すぎる世界記録という目標、

全く進まない作業やミスの連続、

人間関係のもつれなどによって、

一度チームが崩壊寸前になりました。


チームリーダーとしてどうあるべきか?

ものすごく悩み、苦しみ、

寝れない日々が続きました。


その中で考え抜いて

「これだ・・・」と気づいた

たった1つのアプローチを取ったところ、

ボロボロのチームは

まるで家族のような強い絆で結ばれる、

戦う集団に生まれ変わりました。


その数年後、

湾岸戦争の多国籍軍の指揮を執った

ノーマン・シュワルツコフ将軍の話を

聞く機会があったのですが、

「なぜ湾岸戦争は終結したのか?」の結論が

このドミノの時の判断とほぼ同じでした。


規模が違いすぎるので恐縮ですが、

エッセンスは全く一緒。


そのお話を伺う機会を経て

ドミノの時の自分の意思決定に

自信を深めたのですが、

このアプローチはその後の人生でも

何度も自分やチームを助けてくれました。


◆再現性があります。


ドミノの世界記録挑戦ってほんと

いろんなことを学びました。

放送直後、すぐに出版の話が来ましたが、

セルフイメージの低すぎる当時の私は

ビビりまくって

「無理です!言葉にできません!」と断りました。


その時の体験が、人生を歩む中で

1つ1つ言語化されていきます。


若い時に、いや、年を重ねても

何かに本気で打ち込む。


それは、その後の人生に

複利となって

必ず豊かさをもたらすと信じております。










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