【5899】手術前日

2021年2月25日(木)

ノンストップで17年目突入。

連続更新5899日目の超個人的日記です。


◆手術前日=5899日。


ちょうど5900日が

手術1年記念じゃないですか!

節目ですね!奇遇!!

(それだけでこっから100日輝く予感が)



◆入院2日目。(手術前日)


病院内の口腔外科で歯のチェックなど

もろもろ術前検査。

入院前も検査ばっかりだったけど

入院してからも検査、検査で慌ただしい。


それらが一通り終わった最後に

主治医の先生から

「実は・・・・」


「難易度が高い手術になる」ことを

伝えられました。


おいおい!全く聞いてないぞ。

そんな話!!!!


そこから

「実は詳しく診てみたら・・・」

「最悪の場合は・・・・」

「努力はしますが・・・」と

ちょいちょい普通に

危険な話が続きます。


おいおい!全く聞いてないぞ。

そんな話!!!!



「明日手術なのに・・・・」

「もうダメだ・・・・・」

「メンタル崩壊・・・」

「死ぬーーーー・・・」って

なりかねないですよねー、

そういう直前の恐怖話って。


でも、ありがたかったのが

それ、擬似体験してました。



約10ヶ月前、

当時0歳児の次女の心臓手術の際、

全く同じ状況に置かれた経験が

ここでものすごい力を

発揮することになります。



生まれてまだ1ヶ月。

毎日息ができずものすごく苦しそうに

人生を歩み始めた娘の心臓に

大きな疾患が見つかりました。


今まで数え切れないくらいの心臓手術を

成功させてきた病院から

「数年に一人いるかどうか」の

難易度の高い手術だと告げられ、

「お父さん、全力で頑張りますが

最悪の事態も覚悟してください」と

はっきり言われました。


*実際あとから先生に伺いましたが

本当に覚悟が必要な

超難易度の高い大手術でした。

(あれを成功させるのは「神」です)


その体験で学んだのは

「病院側の落ち度がないように

とにかく手術前は最悪の話が延々と続く」。


私の場合も、一見恐怖に陥る内容の

話が続きましたが

「これは術前儀式だな」と思えたのです。



とにかく苦しそうにかすかな呼吸をし、

全身で必死に生きようとする

赤ちゃんの真っ赤な顔と小さな体に

心を痛めた経験からすれば

私なんぞピンピンしており、

手術前日にこの恐怖話を伺った後も

上「先生、話はわかりました。」

「でも、もう治ってるような気がするんですけど」

先「治ってないですね」

上「もうじき治る気が」

先「さっきの検査のデータ見ます?」

上「治ってませんか?」

先「はい、全く」

といった会話をしてたくらいですから。


0歳児が人生をかけて戦った手術台に

自分も1年後に乗るなんて。

素敵なドラマだなぁとほんとに思ってました。



この日の日記の最後には

こんなフレーズが。


「病室を抜け出し、消灯の21時

ギリギリまで食堂で読書。

手術前日にしては落ち着いており

攻めモードに入っている」



そういえば看護師さんから

「上原さんはいつも病室にいない」と

何回か言われた記憶があります。


手術当日も直前まで食堂で

勉強してて、呼び戻されました。


病人になりたくなかったのかも。


あと、今思うのは

「攻めてもムダ。身を委ねるのみ」


攻めの気持ちは

翌日木っ端微塵に砕かれ、

ベッドの上で防戦一方。


5回コールド完封負けを

何十試合か続けるような、

苦しみまくる戦いが始まります。


祝・手術1年!!







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